学校長挨拶
令和6年度
先日、親族の法事の折に、お寺のご住職から次の言葉とそれに関連する印象的なお話をいただきました。
「一切従心転」
「一切従心転(いっさいはこころよりてんずる)」と読むそうです。この言葉は、仏教の古い教えの一つとのことで、その意味は「人の言葉やふるまいは、すべて心に起因します。だからこそ、普段のあなたの心の持ちようがとても大事なのです。あなたの考え方、気持ち次第で、たいていの事はどうにかなるものなのです。だからこそ、日々「心を耕す」ことに精進いたしましょう。ご住職は、このようにおっしゃいました。
「豊かな心を持つことの大切さ」に、西洋も東洋も無い。きっとこれは、世界共通の「万人が希求する価値観なのだ…」、そのとき私は、そのように感じました。
本校の学校教育目標
『こころ豊かな人になろう』
限られた文字数の中に、人にとって、とても大切なことが込められた、学校教育目標だと感じています。
「いつも温かで、優しい気持ち=豊かなこころ」を持つように心掛けて過ごしましょう。そうすると、きっとあなたの心は日に日に健やかに耕されていきます。優しい言葉かけが出来る人になれば、いずれ、それがあなたの行動にも表れ、習慣となり、性格として身に付き、いつの日か、あなたにふさわしい「運命」につながっていく、と思います。
本校は、人権感覚豊かで高い志をもって学び続け、国際都市川崎をリードするたくましい人を育てることを目指し、「体験・探求」「ICT活用」「英語・国際理解」を3つの柱として教育活動を進めていきます。
生徒の皆さん一人一人が、本校での6年間の主体的な学びを通して、「こころ豊かな人」となり、将来社会や地域の発展に寄与してくれるような人材として、輝かしく成長していってくれることを心より願っています。
令和6年度、新たに120名の新入生と情熱に溢れる新たな教職員スタッフを迎えました。今年度も一日一日を大切に、生徒の皆さん、ご家族、教職員・PTAがともに、互いの絆を深め合いながら充実した日々を送り、川崎市立川崎高等学校附属中学校の和が一層高められていくことを心より願っています。
川崎市立川崎高等学校附属中学校
校 長 西 道生